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第2回「インスリン療法としてのCSII導入の意義とコツ」

東邦大学医学部内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野 教授
弘世 貴久 先生

5. CSIIで活用したい機能

ーーCSIIならではのよいテクニックとかありますか?
Dr. 弘世:

ボーラスを何回も回数打って微調整できるのがCSIIのいいところですよね。1日3回しか打たないのではなく、血糖が高いと思ったらフレキシブルに0.1単位刻みで追加できる。やっぱりそれをしないと、1型の人はコントロールが難しいのではないかと思います。

ーー最近のCSIIにはボーラスを計算する機能があって、打ちすぎたら身体の中の残存インスリンを差し引いて、この単位でどうですか?とリコメンドしてくれるんですよね
Dr. 弘世:

何単位打ったという蓄積の中から、常に画面に残存インスリン量が表示されているからわかりやすいですね。例えば、ボーラスを5単位打って3時間と設定すると、最初5単位と表示されているのが、3時間かけてカウントダウンしていく。そして、次のボーラスの時に「あ、まだ2単位残っているな」というので加減できる。こういう機能は有用だと思います。

ーー食事の時間とかぶるときに便利ですね
Dr. 弘世:

やはり何でもやってみることが大事です。インスリン療法が適応になる人は気楽な気持ちで、CSIIもできる範囲でまずは試してもらいたいと思っています。

ーーありがとうございました。

2016年07月 公開

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