血糖のコントロールが不良のまま妊娠した場合には、赤ちゃんに奇形を伴う確率が高くなります。
妊娠中の血糖コントロールが不良の場合は、巨大児あるいは低出生体重児として産まれる可能性が高くなります。とくに赤ちゃんが大きい場合、経腟分娩の際に産道の抵抗が大きくなるため、頭血腫、頭蓋内出血、上腕神経麻痺、鎖骨骨折など分娩時の損傷を伴うことがあります。
また出生後は妊娠中の高インスリン血症の結果として赤ちゃんが低血糖、特発性呼吸促迫症候群、多血症となりやすいので十分な経過観察が必要です。
(愛育病院 竹田善治)
2007年11月
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