ご挨拶
第32回日本糖尿病・妊娠学会年次学術集会
—テーマ:妊娠をライフステージとしてとらえる〜予防から治療までの進歩〜—
第32回日本糖尿病・妊娠学会年次学術集会
会 長 清水 一紀
(心臓病センター榊原病院 糖尿病内科部長)
2016年(平成28年)の第32回年次学術集会は11月18日(金)〜19日(土)に、JR岡山駅からすぐの場所に新設された岡山県医師会館(岡山市北区駅元町19番2号)で開催いたします。糖尿病という病気にとって、妊娠は妊娠期のみの特別な期間だけのものではなく、小児期の食育から成人期の生活習慣、そして妊娠、出産後の壮年老年期にわたり関連するものです。そのため産婦人科や一部の糖尿病臨床医だけの問題ではなく、広く医療者に興味を持ってもらう必要があることから、妊娠をライフステージとしてとらえ、妊娠中の耐糖能異常の予防から、発症後の治療、また妊娠糖尿病から2型糖尿病の予防、治療を意識してもらうよう「予防から治療までの進歩」をテーマにしました。
内科医の立場から関連の深い妊娠と免疫をサブリミナルなテーマとしました。1型糖尿病と妊娠の関連について特別講演をバルセロナ大学の内分泌学、栄養学教授のアルベルト・レイバ先生にお願いをしています。先生は妊娠中の膵島関連抗体の研究や、妊娠糖尿病のフォローアップなどの研究でも有名な先生です。
また妊娠中に発症する「周産期心筋症」について、国立循環器病センター周産期・婦人科 神谷千津子先生に特別講演をお願いしております。
そのほか、大きなテーマとして食育を取り上げたいと考えています。成人女性のやせ願望からくる耐糖能異常も問題で、妊娠糖尿病を予防することは、食育を考えることが出発点であると考え企画中です。また糖尿病合併妊娠におけるピアサポートについて考える時間を持ちたいと考えています。また多胎と糖尿病と言うテーマのミニシンポジウムも予定しております。さらに昨年内潟会長が企画され大好評でした助産師セミナーを今年も開催予定です。岡山は晴れの国であり、災害の最も少ない県と言われております。安心しておいでください。
2016年06月 更新