インスリン抵抗性指数
[ いんすりんていこうせいしすう ]
インスリン抵抗性の程度を正確に調べるための検査は、大掛りな機器が必要になったり長時間かかったりするので、大勢の患者さんに行うにはあまり適していません。そこで、空腹時の血糖値(mg/dL)と血中インスリン濃度(μU/mL)を掛けて405で割った値「インスリン抵抗性指数」から、およそのインスリン抵抗性を把握するという簡便な方法が、インスリンの自己分泌が比較的保たれている患者さんに対する検査法として行われます。この指数が1.6以下の場合は正常、2.5以上の場合にはインスリン抵抗性があるとされ、数値が大きいほどインスリン抵抗性が強いと考えられます。またこの指標とは別に、早朝空腹時の血中インスリン濃度が15μU/mL以上の場合にも、インスリン抵抗性の存在が強く疑われます。