インクレチン関連薬
[ いんくれちんかんれんやく ]
インクレチンは体内で DPP-4 という酵素によって分解され、その半減期は数分とごく短いため、薬として投与してもすぐに効果がなくなってしまいます。そこで、DPP- 4 の働きを妨げてインクレチンの作用を助ける「DPP-4 阻害薬」という薬が開発されました。また、インクレチンのうち糖尿病の治療により適している GLP-1 のアミノ酸配列をやや変更することなどにより、DPP- 4 に分解されにくくしたアナログ製剤「GLP-1 受容体作動薬」も、ほぼ同時に登場し使われています。前者は経口薬、後者は注射薬です。