糖をはかる日
ご自分の血糖値、
知っていますか?
普段から、血糖値の高い状態が続いていないか確認しておくことが、糖尿病の発症や重症化予防には重要です。ここでは、血糖測定に関する豆知識をご紹介します
防ごう、備えよう!
低血糖
糖尿病は血糖値が下がるよう治療しますが、血糖値は下がりすぎても体に悪影響を与えます。ここでは、低血糖について再確認しておきたい点をご紹介します
血糖値アップ・ダウン
作品投稿コンテスト
血糖値にまつわる作品募集コンテストのご紹介です。
お役立ちツール
ダウンロード

無料で使える「糖をはかる日」のツールです。職場の啓発活動や患者さんの指導にご活用ください。

血糖値アップ・ダウン クイズ

一般の方向け

下記のうち、血糖値を上がりやすくするものには×を、
反対に血糖値を上がりにくくするものには○をクリックしてください。

第1問 おやつを欠かさない
×
正解は×

 おやつは一般にカロリーが高く、食べてばかりいるとカロリオーバーになりやすくなります。つまり、太りやすくなります。そして太り過ぎは、血糖値を高くする最も重要な原因の一つです。

第2問 夕食を遅い時間帯に食べる
×
正解は×

 食事のあとは、食べた物がおなかの中で消化吸収されてエネルギー(カロリー)になります。そのカロリーは、全身の運動などによって消費されます。消費されずに余った分は、脂肪として蓄えられます。

 夕食を遅い時間に食べると、カロリーがあまり消費されないまま床につくことになります。就寝中はカロリー消費がさらに少なくなるので、カロリーが余って脂肪になる量が増えてしまいます。つまり、夕食を遅い時間に食べると、太りやすいということです。

 太ると血糖値は高くなりやすくなります。

第3問 食事を食べるのが速い
×
正解は×

 食べるスペードが速いと、食べ過ぎて太りやすくなることがわかっています。

 その理由の一つとして、おなかがいっぱいになっても、それを脳で「満腹になった」と感じるまでに、少しタイムラグがあることが考えられています。食べるスピードが速すぎると、そのタイムラグの間に余計に食べてしまうというわけです。太り過ぎは血糖値を高くしやすくする最大の原因の一つです。

 反対に、よく噛んで食べると食べ過ぎをしにくく、また食後の血糖値や中性脂肪値の上昇も抑えられることがわかっています。

第4問 ごはんなどの炭水化物食品の食べる量を減らす
×
正解は

 ごはんなどの炭水化物の食品は、からだの中で消化吸収されると、最終的にその多くがブドウ糖になり、血液の中に入っていきます。つまり、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)を上げるように働きます。また、炭水化物をとり過ぎて血糖が余分になると、それは脂肪に変えて蓄えられます。その結果、太りやすくなりますが、太ること自体も血糖値が高くなりやすくなる要因です。

 ですから、炭水化物を摂り過ぎている場合、それを控えることは血糖値を上がりにくくするのに役立ちます。

 ただし、糖分そのものはからだにとって不可欠なものですから、炭水化物の摂取量を極端に抑えるのはよくありません。なにしろ、ヒトの健康をむしばむ原因は、血糖値が高いことだけではないのですから。

 炭水化物を減らして他の栄養素を過剰にとったり、または摂取カロリー量全体が少なすぎたりすると、それはそれで別の健康問題を引き起こしてしまいます。

第5問 白米の替わりに玄米や雑穀米を食べる
×
正解は

 玄米とは、精製していない糠の付いたお米です。雑穀米は白米に、稗や粟、麦などの雑穀を混ぜたもののことです。どちらも白米より食物繊維が豊富です。

 食物繊維を多く含むと消化吸収に時間がかかり、食後、血液中へブドウ糖が入ってくるスピードが遅くなります。そのため血糖を処理するインスリンの必要量が減り、肥満や糖尿病の予防につながると考えられます。

 なお、玄米や雑穀米もカロリーそのものは白米と大差なく、「低カロリー食品」というわけではありません。

第6問 ウォーキングをする
×
正解は

 運動は、さまざまな作用を通して、血糖値に良い影響を与えてくれます。いろいろ種類がある運動の中でもウォーキングをはじめとする有酸素運動(息を止めて力を一気にふり絞るようなことをせず、時間をかけて行う運動)は安全性も高く、無理なく始められるお勧めの運動です。

 運動による血糖への効果を具体的に挙げると、まず、わかりやすいものとして、運動のエネルギー源として血糖が消費され、血糖値を下げるように働くことがあります。また運動は、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの働きを良くしてくれます。さらに運動の継続によってからだの新陳代謝が良くなりますし、体重のコントロールにも役立ちます。

 また最近では、運動が認知症や一部のがんの予防にも効果的であることがわかり、注目されています。

第7問 筋力トレーニングをする
×
正解は

 一つ前のクイズで、「いろいろ種類がある運動の中でもウォーキングをはじめとする有酸素運動がお勧め」と述べましたが、筋力トレーニングも実は大切です。

 筋肉は、からだの中で血糖を消費する最大の組織と言えます。ですから、トレーニングによって筋肉を増やすと、血糖を消費しやすいからだになるということです。

 また、血糖値への好影響以外にも、骨を丈夫にしたり、転倒しにくくなったりと、さまざまな効果があります。

第8問 太る
×
正解は×

 肥満は万病のもと。血糖値もやはり、太ると高くなりやすくなります。

 特に内臓脂肪型肥満と呼ばれる、おなかがぽっこりと出っ張っている体型の肥満が良くありません。内臓脂肪からは、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの働きを邪魔したり、動脈硬化を速めたりする物質がたくさん分泌されるからです。

第9問 やせる
×
正解は

 一つ前のクイズが「太る」でその答えは「×」でした。「やせる」は「太る」の反対ですから答は簡単、「○」です。

 太っている方がやせると、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの働きが回復して、血糖値が上がりにくくなります。

 ただ、太っていない標準体重の方の場合、太らないよう注意するのは良いことですが、積極的にやせる必要性はありません。やせ過ぎることもまた、筋力の低下や低栄養などの健康問題を引き起こすことがあるからです。特にやせている高齢の方では、むしろ少し体重を増やすようにしたほうが良いと考えられるケースもあります。

第10問 血糖値トクホを利用する
×
正解は

「血糖値が気になる方へ」などの効果をうたった特定保健用食品(トクホ)がいろいろ販売されています。それらは、血糖値の上昇を抑える作用が科学的に証明され、消費者庁(以前は厚生労働省)が個別に審査した上で、そのような効果を広告や商品の表示などに使用して良いと認められた食品です。よって、それらのトクホは血糖値に対していくらかの良い効果を発揮すると言えます。

 トクホのほかに、機能性表示食品という商品もあり、「血糖値の上昇を穏やかにする」といった作用の表示が認められています。これらは、その表示に関する科学的根拠があり、各商品を販売している企業がその根拠を公開しています。ただしトクホと異なり、国による商品ごとの個別審査はしていません。

10月8日は、糖をはかる日—血糖を知る、はかる、コントロールする。—

『10月8日は、糖をはかる日』について
『10月8日は、糖をはかる日』は、2016年糖尿病治療研究会により制定されました。2021年6月糖尿病治療研究会の解散により、一般社団法人日本生活習慣病予防協会が『10月8日は、糖をはかる日』を継承することになりました。
<糖尿病治療研究会40年の歩み>


このページの
TOPへ ▲
TOPページへ ▶