糖尿病と妊娠

 糖尿病があっても、血糖コントロールなどの計画妊娠と専門医の妊娠管理により、安心して出産できるようになりました。このような環境ができたのはそんなに昔のことではありません。

 女性は妊娠する前に糖尿病の有無を検査し、必要な場合には専門スタッフの指導を受けて計画妊娠を行うことを広く啓蒙普及することが急がれています。

 我が国の糖尿病と妊娠の研究と臨床の草分けで強力な推進者でもある大森安恵先生(東京女子医科大学名誉教授、前糖尿病センター長)に、糖尿病と妊娠にまつわる過去・現在・未来を心おもむくままに書いていただくことになりました。

 妊娠を考える女性、糖尿病の診療に関わる医療スタッフをはじめ広く医療関係者の方々の、糖尿病と妊娠の正しい知識と理解のために役立てていただければ幸いです。

もくじ

  1. Unite for Diabetes / 糖尿病と妊娠
    私がニューヨークの国連で話したこと
  2. 妊娠を希望する糖尿病の患者さんへ
    ―歴史が教える医学の愛、親の愛―
  3. 母子を糖尿病から守る予防キャンペーン
  4. 抜群の大使賞(Distinguished Ambassador Award)受賞の栄誉
  5. 糖尿病妊婦とリリーインスリン50年賞
  6. 糖尿病女性の妊娠に関する不安
  7. 奇形は予防できる
  8. 計画妊娠とは
  9. 計画妊娠の実際
  10. 妊娠と糖尿病網膜症
  11. 妊娠時のインスリン治療の進歩
  12. 妊娠を経験した糖尿病女性の素晴らしい人生
  13. 糖尿病妊婦さんにまつわる私の思い出
    ―妊娠前のチェックをうけよう―
  14. 第47回DM VOXに参加して
    糖尿病妊娠時の治療の実際―分食、自己測定など―
  15. 知っているようで知らない事 ―胎児の成長―

プロフィール

大森 安恵 先生

大森 安恵
Omori Yasue
東京女子医科大学名誉教授
海老名総合病院・糖尿病センター長

昭和31年
東京女子医科大学卒
昭和32年
東京女子医科大学 第2内科 入局
第2内科にて糖尿病学の臨床と研究開始
昭和49年
第2内科助手、医局長、講師を経て助教授
この間スイスジュネーブ大学、カナダマクギル大学留学
昭和56年
糖尿病センター(第3内科)教授
平成2年
糖尿病センター所長兼主任教授
平成9年
定年により東京女子医科大学名誉教授
同年
東京女子医科大学特定関連病院 済生会栗橋病院副院長
平成14年
海老名総合病院(旧東日本循環器病院)・糖尿病センター長

認定医、専門医

日本内科学会認定医
日本糖尿病学会専門医・指導医

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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